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2016年RCIQEセミナーのご案内③(2016年2月29日(月) 14:00-15:00)

講演題目: ネットワーク型分子エレクトロニクスを目指して
講師: 松本 卓也 先生(大阪大学 大学院理学研究科 教授)

日時: 2016年2月29日(月) 14:00-15:00
場所: 北海道大学 情報科学研究科棟1F A12講義室
http://www.ist.hokudai.ac.jp/access/

講演の概要:
近年,分子エレクトロニクスを目指して,単一分子の電気特性計測が盛んに
行われている.分子と金属の接合界面には,未知の物理や化学が多くあり,
それらの理解を目的とした実験,理論研究が行われてきた.また一方では,
単一分子を用いた電界効果トランジスタも実現している.しかし,既存の半
導体デバイスのサイズが10nmに迫ろうとしている中で,半導体を分子に置き
換えることの意味は,未だはっきりとは提示されていないのが現状である.
分子の持つ大きな特徴の一つに,化学反応や超分子形成を利用した自己組織
化がある.自己組織化に基づく回路網の形成は,現代の微細加工技術の対極
であり,自然の中で生物が行ってきた方法であると言える.

本講演では,分子エレクトロニクス研究の現状を概観したあと,神経回路に
学んだ分子ネットワークの第一歩として,分子による非線形電気特性の発現
と確率共鳴現象について紹介する.また,分子ネットワークが論理システム
として機能するには,バイアスラインに相当するエネルギー供給が必要であ
る.自然の中で,神経回路がどのようにしてエネルギーを得ているか紹介し,
それに着想を得たわれわれの取り組みについても紹介したい.

世話人: 北海道大学 量子集積エレクトロニクス研究センター 葛西 誠也

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